在外邦人の起業家を繋げる社団法人「WAOJE(World Association of Overseas Japanese Entrepreneurs)」のサンパウロ支部(中山充代表)が立ち上げられ、11月26日に初会合が行われた。会合にはシンガポールやミャンマー、オーストラリアなどの7カ国から日本人起業家など15人が出席し、支部設立を祝うとともにブラジル経済、政治状況などを学び親睦を深めた。
WAOJEは日本国外の日本人起業家を繋げ、有意義な出会いや新たなビジネスチャンスを生み出すことを目的にしている。2004年に創設者の筒井修氏を中心に「香港挑戦会」として発足。その後、和僑会に名称が変わり、アジア各地に支部が設立された。その後、世界に広がる起業家ネットワークとして発展させるため、WAOJEに改名された。
支部立ち上げ人となった中山代表は、戦略コンサルタント会社ベイン&カンパニー、日本での起業を経て、ブラジル内の新興企業(スタートアップ)への投資事業を行なうブラジルベンチャーキャピタル代表。
当日は、自己紹介やWAOJEの紹介のほか、JETROの二宮康史次長からブラジル経済の概況、フリーランスのコンサルタントとして活動する平野司さんから政治概況についての紹介なども行なわれ、参加者はブラジルの知見を広めた。
同イベントに参加したWAOJE東京支部の監事を務める永川(ながかわ)祐三さんは、同支部の設立に「米大陸初支部が立ち上げられ、今後さらに世界を繋げる可能性が広がった」と喜びを語った。
中山代表は「自分がブラジルに来たとき、色々と教えて頂き参考になったことがたくさんあった。最近日本の起業希望者からの問い合わせが増えているので、個人ではなく聖支部として対応することで、相談者にメリットがあるようにしたい」と気を引き締めた。
WAOJEサンパウロ支部についての問合せは中山代表(mnakayama@brazilventurecapital.net)まで。