サンパウロ日伯福祉援護協会(与儀昭雄会長)傘下の日伯友好病院(天内ワルテル院長)は3日、新職員食堂、改装された手術室、新たに導入されたCTスキャンのお披露目会を催した。病院職員の案内により、招待客らは院内を視察した。
これまで職員食堂は院内にあったが、手狭になっていた。そのため、病院周辺の土地を購入し、職員食堂を新設した。これにより収容人数は76人から136人に倍増。一日あたり、1200人の職員が利用するという。
また、半年間に及ぶ設備改装を終えて、9つの手術室は8月からフル稼働を開始。新たにCTスキャンが一台導入された。これは従来のものより、放射線量が70%削減。体重300キロの患者まで対応できるという最新式の日本製機器だ。
視察後、新職員食堂で式典が行われ、同病院創立30周年の軌跡を振返るビデオ映像が流された。
与儀会長は「まだ若い病院ではあるが、皆様の多大なるご理解とご支援を頂き、大きく成長してきた」と話し、「我々には更なる成長計画もある。ブラジルは危機的な局面にあるが、さらに献身的に働くことで、これを乗越えることができると確信している」と話した。
その後、天内院長が、病院の現状と今後の成長計画について説明。既に建設計画の許可が下りている第4病棟建設は翌年にも着工開始する見通しで、3年がかりで完成を見込む。これにより現在の240病床から、さらに拡大して310病床となる見通しだ。
最後に野口泰在聖総領事が祝辞を寄せ、さらなる病院の発展を祝して乾杯となった。
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