保健省が12日、デング熱やジカ熱、チクングニア熱の流行や蔓延に警戒すべき市が47・5%に上るとの調査結果を発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
これらの病気は皆、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)が媒介する。全国5358市(96・2%)でボウフラの発生状況などを調べた結果、ネッタイシマカが媒介する病気が皆無または稀な市は345、病気発生が見られる市(LIRAa)は5013だった。
LIRAaは更に、流行の可能性が低い市と、警戒が必要な市、流行発生の危険度が高い市の三つに分類される。
特に気がかりなのは、域内感染が発生する危険度を示す指数が4以上の504市で、4州都(トカンチンス州パウマス、ロライマ州ボア・ヴィスタ、マット・グロッソ州クイアバ、アクレ州リオ・ブランコ)もこの範疇に含まれる。
また、警戒が必要な市には、アマゾナス州マナウス、ミナス州ベロ・オリゾンテ、ペルナンブコ州レシフェ、リオ州リオ市、連邦直轄区ブラジリア、マラニョン州サンルイス、パラー州ベレン、エスピリトサント州ヴィトリア、バイア州サルバドール、ゴイアス州ゴイアニア、マット・グロッソ・ド・スル州カンポ・グランデ、ロンドニア州ポルト・ヴェーリョが含まれている。
3日までに感染が確認されたデング熱患者は24万1664人で、発生率は115・9人/10万人だ。患者数は昨年同期の23万2372人より若干増えたが、死者数は176人が142人に19・3%減った。
チクングニア熱患者は8万4294人で、昨年同期の18万4344人より54%減り、発生率も40・4人/10万人となった。死者は35人で、昨年同期の191人比81・6%減だ。
ただし、リオ州に関しては、10月までの患者数は3万7千人(昨年同期は4825人)で流行状態と、オズワルド・クルス財団が発表した。州全体では1日平均120人が同病に感染。リオ市の患者は昨年同期の5・3倍、リオ大都市圏の患者は9倍だという。
ジカ熱患者は全国で8024人。昨年同期の1万7025人比53%減で、発生率は3・8人/10万人に下がった。今年の死者は4人だ。
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