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コロンビア=ブラジル企業のオデブレヒトを断罪=10年間の契約停止と罰金

汚職摘発が続くオデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト氏(Cicero Rodrigues/World Economic Forum、15/04/2009)

汚職摘発が続くオデブレヒト社元社長のマルセロ・オデブレヒト氏(Cicero Rodrigues/World Economic Forum、15/04/2009)

 コロンビアの司法当局が13日、ブラジルの多国籍企業オデブレヒト社に8千億ペソ(約2億5100万ドル)の罰金を科した上、公共事業の受注を10年間禁じたと14日付ブラジル国内各紙サイトが報じた。
 この措置は、オデブレヒト社が同国で行った汚職疑惑に関する同国検察庁の言い分を認め、同社を含むコンソーシアムを断罪した後に言い渡された。
 検察が訴えた疑惑は、ロッタ・ド・スルⅡと呼ばれる高速道の建設に関するもので、11月25日には、オデブレヒト社がこの契約に関連して支払った賄賂の額は840億ペソ(2835万ドル、8790万レアル)に至り、当初予測されていた額の約4倍に上った事も公表されていた。
 検察によると、この汚職には、コロンビア企業5社と外国企業が絡んでおり、上議4人と元上議1人が賄賂を受け取っていたという。内4人は、汚職と職権濫用で告発されたフアン・マヌエル・サントス前大統領の与党議員だ。
 この判決により、同高速道の建設と運営を担当していた、コンソーシアム(企業体)の銀行口座や資産も差し押さえらえた。コンソーシアムは、オデブレヒト社やオデブレヒト・ラチンヴェスト・コロンビア社、CSSコンストゥルトレス社などからなっている。コンソーシアム元職員らも資金洗浄罪などに問われた。
 オデブレヒト社がコロンビア国内で行っていた不正に関しては米国も調査に乗り出しており、同社が賄賂や選挙献金の形で支払った金は1100万ドル(3400万レアル)に上る事も発表されていた。
 オデブレヒト社は南米やアフリカの10カ国で不正を行ったとされており、9日にはペルーで、同社が同国内で払った賄賂に関する資料を提出し、1億8100万ドルの罰金を払う事で当局との合意に至った事が発表された。同国での事業受注と引き換えに払われた賄賂は、約8億ドルと見られている。
 また、エクアドルのホルヘ・グラス元副大統領もオデブレヒト社からの収賄容疑で逮捕されるなど、同社絡みの不正の捜査や摘発は続いている。
 オデブレヒト社は11月に、国外の債権者と3億ドル相当の負債について交渉する意向も表明している。