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《ブラジル》ジョアン・デ・デウスに逮捕令状=告発者は優に300人超える

告発後のジョアン・デ・デウス氏(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

告発後のジョアン・デ・デウス氏(Marcelo Camargo/Agência Brasil)

 【既報関連】世界的にも名前が知られた心霊治療家のジョアン・デ・デウス氏(本名ジョアン・テイシェイラ・デ・ファリア)が、ブラジル中西部のゴイアス州アバジアニア市の治療施設で性的暴行などを行っていたとされる件で、同州の裁判所が14日昼過ぎに逮捕令状を出した。
 同州検察局が逮捕令状を請求したのは12日。その時点で、自分も性的な暴行を受けたと告発していた人は200人余りだったが、逮捕令状が出だ時点での告発者は300人を優に超えた。
 同氏に対する告発は国内外に及ぶため、ゴイアス州検察局は10日にビデオカンファレンスの出来る部屋を用意し、検察官5人(現在は6人)とカウンセラー2人、通訳を配して対応している。13日までに受け付けた告発の数は、同州検察局が330人分、同州警察が14人分だという。
 また、サンパウロ州の警察でも、数十件の告発を受け付けており、本人からの事情聴取を少しずつ進めている。
 ジョアン・デ・デウス氏は、グローボ局の番組で告発された後、数日間は姿を隠していたが、告発後、初めて診療治療を行うはずの12日に診療施設に姿を現した。
 だが、血圧が上がった事を理由に、10分程で施設を後にし、以後、自宅のあるアナポリス市の農園にこもっていた。
 12日以降も告発は止まらず、テレビ局も、同氏によって妊娠したが、同氏の援助を求めて施設に行ったら、堕胎薬を渡されたという女性など、生々しい証言を連日、伝えた。
 水曜~金曜に心霊治療が行われていた施設のあるアバジアニア市では、告白以後、同市を訪れる人が半減、宿泊施設では予約キャンセルも続いている。
 ゴイアス州検察局は、告発を受け付けてその内容を吟味、確認するための作業を強化するため、休暇中だったアバジアニア市の検察官を呼び出した。これにより、受付や告発内容の確認を行うための作業班に属する検察官は、5人から6人に増えた。(14日付G1サイトなどより)