暦の上の夏は12月21日の夜からなのに、20日の最高気温は全州都で30度を超えるなど、暑い春を過ごしていたブラジル。おかげで、扇風機やエアコンが飛ぶように売れている。
全国家電製品製造者協会によると、今年の扇風機の販売数は既に、昨年比5%増しの1千万台を超えている。
サンパウロ州内陸部のサンジョゼ・ド・リオ・プレット市の場合、ある店の扇風機の売上はこの暑さで倍増したという。
サンパウロ州カタンドゥーヴァ市の扇風機製造会社は皆、24時間体制で増産を行っている。
ある工場では、1日の生産台数が2千台から3千台に増えたという。同社の販売部長は、「暑さのために需要が増えて、生産ペースを急速に上げたが、このペースは4月か5月まで続くと見ている」という。
同市では、扇風機を増産するために雇用も増やす必要が生じ、500人を季節採用したという。
増産のための新規募集で、包装係として採用されたジェッシカ・アウヴェス・ドス・サントスさんは、「暑くならなければ需要は増えないから、冷夏なら採用してもらえなかったはずよ。暑さのおかげで仕事に就けて、喜んでいるわ」と語っている。(20日付G1サイトより)