国際協力機構(JICA)は12日、サンパウロ市セントロ区のサンパウロ総合大学(USP)法学部国際法・比較法学科との間で「日本開発経験研究プログラム(フジタ・ニノミヤチェア)」に関する共同事業取極め(MOU)に署名した。
これは、同学科に日本の開発経験理解のための講座を開設し、日伯の関係強化に資する人材の育成を図るためのもの。
北岡伸一JICA理事長が東大助手だった時代の1973~74年、藤田エジムンド、二宮正人両氏が留学し、二人のチューター(学士課程の学生への学習助言を行う者)をした縁があり、その将来を嘱望。
それに応えるかのように故藤田氏は日系人初の外交官となり、アジア局長、インドネシア大使、韓国大使などを歴任し、2016年に66歳で、惜しくもガンで亡くなった。二宮氏は弁護士、日伯の国際比較法のUSP教授として活躍している。
これを顕彰して今回、この講座が設けられた。当日出席した二宮氏は「本当に嬉しい。ここから日伯の関係強化に資する人材がどんどん育ってほしい」と期待を込めた。
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