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サンパウロ市公共交通=1月6日から0・25レ値上げ=接続利用時の割引は未定

サンパウロ市中心部セー駅でのラッシュアワーの様子(参考画像・Paulo Pinto/Fotos Publicas)

サンパウロ市中心部セー駅でのラッシュアワーの様子(参考画像・Paulo Pinto/Fotos Publicas)

 サンパウロ市を走るバス、地下鉄、パウリスタ都電公社(CPTM)の運賃が、1月6日から、現行の4・00レアルから4・25レアルに値上げされる事が決まった。
 公共交通機関の料金値上げの基準となるFipe(経済調査院)の今年のインフレ率は3・63%で、本来の新料金は4・14レアルになる計算だが、サンパウロ州政府やサンパウロ市は、4・14レではつり銭の受け渡しに支障をきたすとして、4・25レアルへの理解を求めた。それだけでなく、バスや地下鉄などの公共交通機関の運営は赤字状態で、4・25レアルに値上げしても、採算が取れるわけではないとしている。
 この報はグローボ局のニュース番組ボン・ジア・サンパウロなどで18日に報じられた。
 その後、サンパウロ市の財政予算委員会は、サンパウロ市交通局長、ジョアン・オタヴィアーノ・ネット氏に説明を求める請願書を送った。値上げを実行するならば、市が運営会社側に支払う補助金の額を15日以内に知らせることも委員会は求めた。
 リカルド・ヌネス同市市議(民主運動・MDB)は、「値上げの報道に驚いた。本当にそうなるなら、その根拠を知りたい」と語っている。
 これまでの値上げの際は、ビリェッテ・ウニコを使ってバスと地下鉄などを接続利用(インテグラソン)する場合や、月極利用、フィデリダーデなどの特殊ビリェッテは運賃を若干割り引くといった措置がとられてきたが、26日の時点ではまだ、そうした発表は行われていない。