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謹んで新年のお慶びを申し上げます

安倍総理大臣

安倍総理大臣

 ブラジルにお住まいの邦人、日系人の皆様、2019年の年頭に当たり、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
 本年は、約200年ぶりに今上陛下が御退位され、5月1日に皇太子殿下が御即位されます。日本は正に、新たな時代を迎えます。
 そして、6月末には日本で初めてG20サミットを大阪で開催し、8月末にはアフリカ諸国の首脳をお招きしてTICAD7をホストし、9月から11月にはラグビーW杯が日本各地で行われるなど、多くの重要な行事が予定されています。
 日本が正に歴史の大きな転換点に立つ時、私は、皆様と共に、平成のその先の時代に向かって、力強いスタートを切る決意であります。
 就任以来、私は世界各地で日系人の方々とお会いする機会を得ました。その度、皆様との絆を実感し、日系社会が地域の発展に貢献し高く評価されていることを、日本人として誇りに思います。
 各地で苦難を乗り越え、長年にわたる多大な創意工夫により地域の発展に尽力された日系人の皆様の歩みに改めて思いを馳せるとともに、心からの敬意を表します。
 皆様には、引き続き日本とブラジルを結びつける力強い「架け橋」として、日ブラジル関係の一層の発展、そして国際社会における日本の地位の一層の向上に向け、お力添えをいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 新たな時代を迎えるにあたり、皆様のより一層の御活躍、御健康と御多幸を心からお祈りし、私の新年の挨拶といたします。

平成31(2019)年 元旦
内閣総理大臣 安倍 晋三