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サンパウロ市=新年祝賀会で130人祝う=呉屋会長「後進に譲りたい」

万歳三唱を行う来賓ら

万歳三唱を行う来賓ら

 ブラジル日本文化福祉協会など日系主要5団体と在サンパウロ日本国総領事館(野口泰総領事)主催の2019年新年祝賀会が4日午後7時、文協の貴賓室で行われ、130人が集まり新年を祝った。
 JICAや各県人会代表者、サンパウロ州各地の代表者も出席。呉屋会長は、昨年について「眞子内親王殿下がご来伯し、日系社会全体が一致団結して歓迎した」と振り返ると共に、「多くの若い日系人が協力してくれたことが宝」と次世代が力を発揮したことを強調。国士舘大学スポーツセンターの着工許可が出たことや、日伯両国の政治情勢が大きく変わることを「希望の年」と称した。
 野口総領事は、6月に日本代表が特別参加するコパ・アメリカ2019や、大阪府で行われるG20でボルソナロ新大統領が初来訪することへの期待、10月に新天皇即位を宣言する「即位礼正殿の儀」などに触れ、引き続き日伯友好関係に務めることを誓った。
 山田康夫県連会長の万歳三唱後、文協コーラス団のリードで「一月一日」を合唱し、洲崎順援協副会長の音頭で乾杯を取った。
 呉屋会長は年末にジョルナル・ニッパク紙の取材に応じ、任期中の仕事を総括した。いわく「2期4年間に文協に貢献し、やりきったので後進に譲りたいと思っている」と出馬表明しない理由を明らかにした。4年間の総括としては「文協の設備を整えることや、文化スペースの工事、移民史料館の改修など進めてきた」と自身の功績を語る。
 やり残したことについては「女性人材の登用を強化すること。団体の活躍を広めるためにも、女性の活躍は重要」と初めて女性が文協会長を務めた経験を踏まえ、今後に注目していきたいと語った。