ブラジル広島文化センター(平崎靖之会長)主催の海軍カレー昼食会及び映画上映会、講演会が26日午前10時から、サンパウロ市リベルダーデ区の同センター(Rua Tamandare, 800)で行われる。入場無料。
映画上映会後に昼食会が催され、20レで食べ放題の「海軍カレー」を食べることができる。ブラジル海軍で初の日系人将官となった和田典明中将、コガ・ミズタニ・セウソ少将も参加予定だ。
「海軍カレー」は広島県の名物カレーで、昔から現在まで多くの海上自衛隊の部隊で食されていることから由来する。かつて日本海軍艦艇建造の中心地だった呉市や、旧海軍兵学校が存在した江田島市で味を学んだ自慢の「海軍カレー」が提供される。
昼食会前には「真夏のオリオン」を上映。終戦直前の日本海軍とアメリカ海軍との戦いの物語だ。同作品には、昼食会で提供されるような「海軍カレー」が出てくる。昼食会後は、「吉田松陰」に関する講演を山口県人会の伊藤紀美子会長、「村上水軍」に関する講演を村上水軍の子孫である同センターの村上佳和副会長が行う。
来社した平崎会長と村上副会長は「大勢の参加をお待ちしているので、ぜひ来てください」と来場を呼びかけた。
問い合わせは同センター(11・3207・5476)まで。
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「海軍カレー」は現在、海上自衛隊に引き継がれて、正式には「海上自衛隊カレー」と呼ばれる。海上自衛隊で作られるカレーは、各艦船・各部隊で独自の秘伝レシピを持つ。以前日本のテレビで紹介された内容によれば、国家機密と精密機器だらけの艦船のために調理は大変だそう。「火を使わず、音もたてない」、「香味野菜を4時間煮込む」などの調理方法が紹介されていた。そんな中でも栄養補給、体力の維持増進にも配慮され、現代まで伝わる海軍カレー。ぜひ広島県人会に行って、その雰囲気を味わってみたら。