数々のテレビ出演やベストセラーで有名な、ブラジル在住のスペイン人神父で超心理学者のケヴェド神父が9日、ミナス・ジェライス州ベロ・オリゾンテにあるイエズス会の老人ホームで心停止を起こして亡くなっているのが発見された。88歳だった。10日付現地紙が報じている。
1920年にスペインのマドリッドで政治家の息子として生まれたケヴェド氏は、父が逮捕、処刑されたのを機にスペインを飛び出し、ブラジルに移住。やがて、サンパウロ市で神学を学び、以後、神父として活動を続けた。
同氏を有名にしたのは超心理学で、これまでに『超心理学とは何か』をはじめとした、同ジャンルのベストセラーを書いている。
それが縁で、テレビの超心理学の特集の際には専門家として呼ばれた。その中には、グローボ局の「ファンタスチコ」やSBT局の「プログラマ・ド・ラチーニョ」などの人気番組も含まれている。
同氏のポルトガル語はスペイン語なまりで、テレビなどで「幽霊とかは存在しない」というときも、「イッソ・ノン・エクジステ」としゃべるのがトレードマークとして知られていた。