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サンパウロ州=神父が少年への悪戯で停職に=管轄の司教も捜査対象に

 サンパウロ州内陸部のアメリカーナで、長年にわたって未成年少年たちに性的な悪戯(いたずら)を行っていた容疑をかけられた神父が停職処分を受けた。29日付現地紙が報じている。
 処分を受けたのはサントアントニオ聖堂のペドロ・レアンドロ・リカルド神父(50)で、「積年にわたる未成年の少年への性的な悪戯」を理由に、27日に無期限の停職処分を受けた。
 サンパウロ州検察局の調査によると、リカルド神父から性的な悪戯を受けた少年は少なくとも5人いるという。
 同神父に対する捜査は、被害を報じる匿名の手紙を受け取った州議員のレシ・ブランダン氏(ブラジル共産党・PCdoB)が、その手紙を州検察局に届けたことではじまった。
 聖職者に対する疑惑の捜査は、アメリカーナ、リメイラ、アララスの各市で行われており、リカルド神父に処分を下したヴィルソン・ジアス・デ・オリヴェイラ司教にも、聖職者の罪隠匿と資産急増の疑惑がかけられている。
 リカルド神父から被害に遭った人の中には、2000年代のはじめに、体に触られたり、卑猥な冗談を言われたりしたと訴えている人もいる。また、内情を知った親が司教に相談しても、何もしてくれなかったという。