ブラジルサッカー界の期待のホープ、ヴィニシウス・ジュニオルが、1月に入り、世界一の強豪レアル・マドリッドで先発出場を続けている。彼がまだ18歳6カ月であることを考えると、これは快挙だ。
ヴィニシウスの台頭は、レアル・マドリッドの監督が、サンティアゴ・ソラーリ氏に変わったことが大きいが、それに加えて、チームの得点源でもあるガレス・ベイルが怪我で戦列を離れていたことが大きかった。
ヴィニシウスはチャンスを生かし、1月6日のスペイン・リーグのレアル・ソシエダ戦で先発出場。以降、1月はリーグ戦4試合、国王杯3試合の計7試合に左ウイングで先発出場した。その間の得点は9日の国王杯での1点のみだが、アシスト数は既に6に達するなど、積極的なプレーが高く評価されている。
ベイルは27日に行われた試合から戦列復帰したが、スポーツ・サイトのESPNは「ベイルは先発に戻るべきか?」とのアンケートをネットで行った。
すると、回答者の内、「戻るべきでない」と答えた人が、過半数超えの54・10%に至った。
その背景には、ベイルが怪我で戦列を離れることが多いことにファンが不満を抱いていることがあげられている。
また、36・9%の人が「ベイルが先発に戻るならサブに戻るのはルーカス・バスケス」と、ベイルの右ウイングでの復帰を希望した。
「ベイルが左ウイングに戻り、ヴィニシウスがベンチ行き」と答えた人はわずか8・91%に過ぎなかった。
ヴィニシウスが先発に定着してからの7試合、レアルは5勝2敗と好調だ。
ソラーリ監督はヴィニシウスに関して、「成長の早さに驚いている」とも語っている。(25日付グローボエスポルテ、29日付ESPNより)