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《ブラジル》連邦議会=初日は議長選からスタート=下院はマイア再選が有力=上院はレナン止められるか

1日の下院(Lula Marques)

1日の下院(Lula Marques)

 1日、連邦議会が再開され、下院、上院共に議長選挙からはじまった。議長は同日の夕方から夜に決定する見込みだ。1日付現地サイトが報じている。
 下院議長選の争点は、16年7月以来議長をつとめているロドリゴ・マイア氏(DEM・民主党)の三選目なるか、ということにある。
 現状では、ボルソナロ政権の閣僚にDEMの政治家が3人入っていること、ボルソナロ氏の社会自由党(PSL)がマイア氏支持に回ったこと、さらに野党の左派政党の一部がマイア氏支持に回ったことで、同氏の再選が固くなっていると見られている。
 結局、下院議長選にはマイア氏のほか、PSLと共に下院第一党となった労働者党(PT)も推薦する見込みのマルセロ・フレイショ氏(PSOL)氏、ジョアン・エンリケ・カウダ氏(ブラジル社会党・PSB)、ペテルニル氏(PSL)が名乗りをあげた。さらに、一時はマイア氏の支持に回ると予想されていたテメル前大統領の民主運動(MDB)や中道政党連合「セントロン」の中心の進歩党(PP)からも、ファビオ・ラマーリョ氏とリカルド・バロス氏が出馬した。
 また、大混戦が予想されているのが上院だ。通常なら第一党の政党の候補が議長になることが定例化しており、その線で行くなら、今年もMDBのレナン・カリェイロス氏が5度目の就任となる可能性大だ。だが、同氏にはラヴァ・ジャット作戦の容疑が数多くかかっていることから、その汚職イメージを嫌う声が高まっている。
 MDB内でも、レナン氏の出馬を止めようとシモーネ・テーベチ氏が出馬を名乗りでた。MDBの上院議員らが1月31日にどちらを党の候補にするかで投票を行った結果、レナン氏が勝ったが、他党がテーベチ氏に党移籍を前提に出馬するよう声をかけているという。
 上院議長選には午後4時現在、元大統領のフェルナンド・コーロル氏が名乗りをあげている。また、マジョール・オリンピオ氏(PSL)や、昨年の大統領選候補のアルヴァロ・ジアス氏(ポデモス)、タッソ・ジェレイサッチ氏(民主社会党・PSDB)などの出馬が予想されている。