リオ在住のサンパウロ市市営劇場の運営担当者に対し、サンパウロ市役所が不可解な航空運賃を負担していたことが判明したと7日付現地紙が報じた。
現在、サンパウロ市市営劇場の運営はリオに拠点を置くオデオン社によって行なわれている。同社はジョアン・ドリア前市長の推薦で運営が委託され、2017年に21年までの契約を5億5690万レアルで交わしている。
だが、最近見つかった資料によると、オデオン社のある財務委員は1年余りのうちに77回もリオ・サンパウロ市間の航空券代の支払いを受けていた。また別の女性社員には103回分の航空券代として計2万9800レアルが支払われていたという。
また同社のカルロス・グラジン社長には45回分の航空券代として計1万9500レアルが支払われているが、その中にはミナス・ジェライス州やセアラー州からのものも含まれていた。
中には市営劇場では働いていないはずの同社社員にも、サンパウロ市への6回分の航空券代が払われていたという。
この件は今月初頭、市営劇場財団のパトリシア・マリア・デ・オリヴェイラ氏がアレ・ユセフ文化局長に辞任を申し出た際、「市とオデオン社のあいだで道徳に反する行為が行なわれている」との報告が行なわれたことで表面化した。
オデオン社側は「航空券代は契約に含まれている」と反論している。
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