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《ブラジル》経済基本金利6.5%据え置き=低インフレ続き、低金利を継続

インフレが抑制されている今は中銀も低金利政策を続ける意向だ(参考画像・Marcos Santos/USP Imagens)

インフレが抑制されている今は中銀も低金利政策を続ける意向だ(参考画像・Marcos Santos/USP Imagens)

 今年初めてのブラジル中銀、通貨政策委員会(Copom)が5、6日に開かれ、経済基本金利(Selic)は満場一致で現在の年利6・5%のままで据え置きとなったと、7日付現地各紙が報じた。
 ボルソナロ政権発足後、初の開催でもあったCopomは、昨年3月より、7会合連続でのSelic据え置きを決定した。
 中銀は国内のインフレ動向と、景気動向を分析しSelicを決定する。レアルプラン採用以来最低水準の年利6・5%は、インフレ促進要因であるというマイナス面と、勢いが弱い景気回復を促すというプラス面がある。
 2017年のインフレ率は2・94%、18年は3・75%と、ここ数年は低インフレが続いているため、中銀はインフレリスクを気にせず、景気浮揚策として低金利政策を続けている。
 政府は今年のインフレ目標を、4・25%±1・5%(2・75%~5・75%)に設定している。4日に発表された週刊経済予測集、フォーカスでは、今年のインフレ率は3・9%に落ち着くとの予測だ。
 ボルソナロ政権発足と共に、中銀総裁の座もイラン・ゴールドファジン氏から、ロベルト・カンポス・ネット氏に交代することが内定している。だが、そのために必要な議会手続きが間に合わず、今回のCopomもゴールドファジン氏が仕切った。
 次回のCopomは3月末の予定で、その頃には新総裁が就任すると目されている。