ブラジル労組間社会経済調査・統計所(Dieese)は7日、1月のサンパウロ市の生活費指数(ICV)が0・43%上昇だった事を発表、昨年2月からの直近12カ月累積のICVは3・35%となった。
貧富の差が激しいブラジルでは、収入の大小によって、消費傾向も異なるため、ICVは所得層別の指数も算出している。
一人当たりの世帯収入が377・49レアル以下の層では、1月のICVは0・58%で、直近12カ月累積は3・52%だった。
それに対して、一人当たりの世帯収入が2792・9レアル以下の層では1月のICVは0・35%、直近12カ月累積は3・13%だった。
消費部門別に見た場合、1月のインフレに最も大きく影響したのは「教育・読書」で、2・03%のインフレだった。
「教育・読書部門」をさらに細分化すると、「乳幼児教育」(5・39%)、「初等教育1年生」(5・93%)、「中等教育」(4・62%)がインフレを起こした。
「食料品」は0・78%のインフレだった。その中でも「にんじん」(21・36%)、「フェイジョン」(28・51%)、「パイナップル」(25・35%)らの価格高騰が目立った。
「交通費」は全体では0・19%だったが、部門別では「同一市内バス」(7・5%)、「メトロ」(6・35%)、「複数都市間バス」(2・59%)が価格上昇した。
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