ボルソナロ新政権の法務大臣に抜擢されたセルジオ・モロ氏の正式な後継として、ルイス・アントニオ・ボナ氏任命されたと9日付現地紙が報じた。
ボナ氏はクリチーバ連邦地裁第13法廷の判事に就任し、昨年までモロ元判事が扱っていたラヴァ・ジャット作戦関連裁判を引き継ぐ。
ボナ氏の就任は、第4連邦地域裁(TRF―4)審議委員会において満場一致で決定した。
ボナ氏は「法に定められた裁判の執行手順を常に尊重して進めていく。執行手順の遵守こそ、司法の基本」と語った。
64歳のボナ氏は、裁判官として25年のキャリアを持つ。モロ氏の後継を選ぶに当たり、候補者は合計4人いたが、ボナ氏の長年の経験が買われた格好だ。3月初頭のカーニヴァル終了を待って、正式就任の運びとなる。
公法(国家と国民の関係を定める諸法律のこと)の専門家である同氏は、刑事裁判の経験が豊富だ。「ラヴァ・ジャット作戦の関連裁判を行えること、これに裁判官としてのやりがいを見出し、この任務に名乗り出た」と語る。
モロ元判事が法務大臣の職に就いて以来、ガブリエラ・ハルト判事が代行を務めてきた。同判事代行は、6日にルーラ元大統領に対し、アチバイア別荘関連汚職で禁固12年11カ月の有罪判決を下したばかりだった。