ブラジルの国家電気通信庁(Anatel)の調べによると、2018年、ブラジルでは携帯電話の回線数が全体の3・08%、730万本減少した事がわかった。
携帯電話の回線数は17年も760万本減少している。この傾向は、以前は利用者が、通信会社別に複数の回線を契約していたのをやめて、一つの電話番号しか持たなくなった事が主な理由だ。
契約している通信会社の区別なく、インターネット回線を使って、メッセージを無料でやり取りできるワッツ・アップというアプリケーションの大流行により、以前のように「TIMの番号を持っている友人にはTIMで、VIVOの番号を持っている友人にはVIVOでメッセージを送信すると無料」といった利点がなくなった事が、警帯電話の回線数の減少に繋がっている。
現在ブラジルでは2億2万以上の携帯電話回線が契約されているが、その半数以上の56・5%がプレ・パゴと呼ばれる、利用料金を薬局などで事前に入金して利用するタイプの契約だ。43・5%はポス・パゴと呼ばれる、月々で消費した分が銀行口座などから引き落とされる契約。
通信会社別では、Vivoが31・9%のシェアでトップを走り、2位はClaro(24・6%)、3位はTIM(24・4%)、4位はOi(14・4%)だ。
国内で使われている携帯電話の55・64%は4G通信対応だが、23・87%は未だに3G通信で、2G通信システムにしか対応していない携帯電話も10・84%出回っている。(2月12日付エスタード紙より)