サンパウロ市大都市圏マウアー市で16日の午後7時ごろ、大雨による土砂崩れが立て続けに2件発生、崖の付近にあった家屋を土砂が直撃し、合わせて3人の小児と、1人の赤ん坊が死亡、子供たちの親ら4人も負傷したと、16~18日付現地紙・サイトが報じた。
最初に土砂崩れが発生したのはアネ・アルトマール街200番地で、8歳のミゲル・シルバ君と、1歳赤ん坊マリア・サレスちゃんが死亡した。2人は兄弟だった。
この事故では2人の母親タリタさん(34)と無くなった2人の姉、タイナ・シルバちゃん(12)が負傷した。
妊娠3カ月のタリタさんは頭皮を損傷し、肩を骨折した。タリタさんは入院中で、子供2人の死を知らされていない。
アネ・アルトマール街での事故から10分後、1キロほど離れたシダーデ・デ・マウアー大通り1880番地でも土砂崩れが発生、ジョゼ・ドス・サントス君(11)と、ギリェルメ・ドス・サントス君(4)が死亡した。2人の父親ジョゼさん(41)と、おばのマリア・ダ・ヴィトーリアさん(年齢不詳)は救出された。
2人は共に脚を骨折、ダ・ヴィトーリアさんは体中に傷を負った。
強い雨のため消防隊の到着は遅れ、最初に救出活動を行ったのは近隣住民だった。
「壁を壊して家の中を探したらタイナちゃんを見つけた。母親のタリタは冷蔵庫の下に押しつぶされていた」と2人を救出したフェレイラ氏は語る。
マウアー市役所は、家を失った人々は、親戚の家に身を寄せた、市からの援助も受けていると発表した。