ベネズエラ危機が深刻化する中、南米大陸の多くのサッカーチームが、ベネズエラ国民の支援活動を行っている。
ミナス州ベロオリゾンテを本拠とするアメリカ・ミネイロは、ブラジル杯1回戦の対サンライムンド戦でロライマ州ボア・ヴィスタを訪れた際、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が運営し、ベネズエラ難民の子供達が参加するサッカースクールに、150点のサッカー用品を寄付した。
また、コロンビアのボゴタでは、地元チームのサンタフェが「国境なきサポーター」と題して、25日の試合にベネズエラ人3500人を招待した。
また、ウルグアイ、モンテビデオのモンテビデオ・ワンダラーズは、ベネズエラ代表と同じワインレッドのユニフォームを発表し、ベネズエラ国民に連帯の意を示した。
マドゥーロ政権の経済失政、反対派弾圧などのために2014年以降に母国を離れたベネズエラ人は、すでに300万人を超えている。
国境を接するブラジルのロライマ州にも多くのベネズエラ人が流入しており、多くは厳しい生活を強いられている。
ロライマ州都ボア・ヴィスタでUNHCRが運営するサッカースクールでは、男女の区別や、ブラジル、ベネズエラといった国籍の区別もなく、100人以上の子供たちがボールを追いかけている。コーチはベネズエラ人だ。
スポーツ用具を寄付したアメリカ・ミネイロのコーチ陣もトレーニングに参加し、子供たちと楽しい時間をすごした。
「彼らは文字通り『サバイバル』している。実情を知って、ベネズエラ人が置かれている状況に強く心を揺さぶられた」とアメリカ・ミネイロのコーチのフェリペ・コンセイソン氏は語った。
(24日付エスタード紙より)