ボルソナロ大統領が昨年11月に次期ブラジル中銀総裁に指名したロベルト・カンポス・ネット氏が、26日に連邦上院議会で行われた諮問会に出席。「中銀の独立性」を訴え、全会一致で承認された。
上院の経済問題委員会による諮問会は、中銀総裁が正式に決まるための手続きの一つだ。ネット氏が中銀総裁に就任するには、委員会の後、上院本会議でも承認される必要がある。
過度に多くの人々の思惑に左右されることなく、原理原則に則って通貨政策が決定されるためには、中銀の独立性が保たれる事が不可欠だと、ネット氏は語った。「中銀の独立性の保持」は、現総裁のイラン・ゴールドファジンも支持している。
ネット氏は、現在は年利6・5%と、レアルプラン採択以来、最低水準にあるSelic(経済基本金利)を引き下げる可能性を否定した。
同氏はまた、「ブラジルの国家機構は“大きな政府”で、非効率で余分な費用もかかる割に国民の基本的ニーズを満たしていない」とも語った。
経済問題委員会では、4時間に及ぶ諮問会の後に、ネット氏はじめ、中銀理事候補2人、有価証券取引委員会理事候補の計4人の信任投票が行われ、全員が賛成26票の満場一致で承認された。(26日付G1サイト、アジェンシアブラジルサイトより)
タグ:ボルソナロ