ボルソナロ大統領は26日、パラナ州フォス・ド・イグアスで、パラグアイの長期独裁者だったアルフレッド・ストロエスネル氏と、ブラジルの軍政時代(1964~85年)の大統領たちを賞賛するスピーチを行った。27日付現地紙が報じている。
これは、ブラジルとパラグアイが共同で管理するイタイプ水力発電所の総務理事就任式でのことだ。
総務理事に就任したのは元陸軍大将のジョアキン・ルナ・エ・シウヴァ氏で、就任式のスピーチの際、ボルソナロ氏は「この発電所は両国の司令官によって建設されたものだ」と語った。
同発電所の建設は1974年に調印され、84年から送電をはじめているが、当時は両国共に軍政下にあった。
ボルソナロ氏はストロエスネル氏を「長期の視野に立った戦略家」と褒め称えた。同氏は、南米では最長となる35年の独裁政権(1954~89年)を保持した人物として知られている。
このスピーチに対して参加者の一部から拍手が起きたが、それはパラグアイのベニテス大統領の父親がストロエスネル政権の大臣だったためだ。
またボルソナロ氏は、カステロ・ブランコ氏をはじめとする、軍政時代の大統領全員の名をあげて、賞賛した。