サンパウロ市の都市不動産所有税(固定資産税、IPTU)は、1月17日~2月14日に払い込み通知が送付されており、2月1~28日が、一括払いと初回分割分払い込みの期日となっている。
分割払いの場合の払い込み票は、初回分の払い込み後に一括して送られてくるため、各月の払い込み期日を確認し、納税する必要がある。
なお、免税者への通知は、一般の納税者への通知より早く、1月15日から送付が開始された。
IPTUが免除されるのは、年金や恩給の受給者や宗教関係者の住居、宗教、文化施設、地域の住民交流センター、スポーツクラブなどだ。
各種のクラブや協会などは会計士などが指導してくれる事が多いが、年金や恩給を受給し始めた人の中には、免税資格が生じたか否かが気になる人もいるだろう。
年金や恩給受給者が免税資格を得られるのは、市内で唯一の住居で、時価125万6424レアル未満である事、申請する住居が資産として申告されている事が条件で、収入が3最低賃金未満なら全額、3~5最低賃金なら一部免除となる。
IPTUの免税申請は年金受給者免税システム(SIIA)を利用して行う。申請者は市役所のサイト(https://www.prefeitura.sp.gov.br/cidade/secretarias/fazenda/servicos/iptu/index.php?p=2462)でフォーマットを呼び出し、納税者番号などを記入。伴侶の氏名や納税者番号も必要なので、手続き開始前に必要な情報を集めておくとよい。
必要事項をすべて記入し終えると、記載事項に誤りがないと宣言する文章が現れるので、文章の前の丸の部分と申請する(Solicitar)の項をクリックすると、申請内容を審査した結果が表示される。この時点でプロトコロと書かれ、申請書を印刷したりするための画面が現れるが、実際の手続きは収入などの評価後に始まる。
なお、SIIAが申請書を受理した場合は、市役所のサイトなどで日時を予約した上で、受理した事を示す通知のコピーと申請書を、区役所か市財務局の対応センターに提示する必要がある。
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