【既報関連】リオ市中央部で起きた、リオ市議のマリエーレ・フランコ氏とその運転手のアンデルソン・ゴメス氏殺害事件からちょうど1年となる14日、リオ市や下院でマリエーレ氏追悼と共に、殺害を命じた主犯逮捕を求める集会が持たれたと13、14日付現地紙、サイトが報じた。
マリエーレ氏らは、昨年の3月14日夜、黒人女性達の集会からの帰りに襲撃され、即死。同氏の秘書も負傷した。
同日は、リオ市の市議会前に花が撒かれ、「正義を」と大書した横断幕が掲げられた。州議会の前の階段にはマリエーレ氏が選挙キャンペーン中のシンボルとしたひまわり365個が飾られ、元秘書で州議のレナタ・ソウザ氏が初回の人権委員会で同氏を顕彰した。カンデラリア教会では追悼のミサも行われた。
また、下院でも、マリエーレ氏とゴメス氏を追悼し、捜査の継続を求める集会が持たれた。
リオ市警は12日、殺人と殺人未遂の容疑で、退役軍警のロニー・レッサ容疑者と元軍警のエウシオ・ケイロス容疑者を逮捕。レッサ容疑者から預かったという大量の武器の部品(機関銃117丁分)や弾などを自宅に保管していた、友人のアレッシャンドレ・モッタ容疑者も逮捕された。
モッタ容疑者は「箱の中身が何かを知らなかった」としているが、リオ地裁の尋問で、レッサ容疑者が所有者は自分と認めたため、レッサ、モッタ両容疑者は、使用が制限されている火器の不法所持と不法取引で、ケイロス容疑者も自家用車から機関銃の弾や拳銃が押収された事で、銃の不法所持で現行犯となった。
モッタ容疑者はレッサ容疑者の金の動きも管理しており、アングラ・ドス・レイス市で13日に押収されたモッタ容疑者名義のモーターボートもレッサ容疑者のもの。コンドミニアム内の保管場所も、モッタ容疑者の名前で確保していた。
また、同州金融活動管理審議会によれば、昨年10月9日にはレッサ容疑者の口座に10万レアルが振り込まれている。退役軍警給は7千レアル余りだが、バーラ・ダ・チジュッカの家の家賃は7千レアルで自家用車は15万レアル。モーターボートや武器を購入した金の出所も疑惑の的だ。
レッサ、ケイロス両容疑者は事件関与を否定しているが、事件前後は途絶えていた携帯電話のシグナルは事件の1時間後に回復。その後、翌日の午前4時前まで一緒にいた事も分かっている。