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サンパウロ州議会 15日にようやくスタート 気になるPSLの立場

 15日からサンパウロ州議会が正式にはじまったが、先行きの読めない展開になりそうだと、15日付ブラジル紙が報じている。

 10月の州議員選での再選者は44人で、全体(94人)の半数を下回り、フレッシュな顔ぶれとなったサンパウロ州議会だが、議会内の政党の構図は極めて読みにくいものとなっている。

 最大政党はボルソナロ大統領の社会自由党(PSL)の15人だが、同党はジョアン・ドリアサンパウロ州知事の民主社会党(PSDB)に対し、中立の立場を取っている。PSLの議員は、PSDBに代表される「古い政治」を打倒したい人が多いため、条例案審議などがドリア氏の思い通りにならない可能性もある。

 また、昨年の選挙でPSDBは議席を19人から8人に減らしている。議会対策のために民主党(DEM)や進歩党(PP)などを協力政党につけたことで、与党議員は36人となったが、まだ過半数の47人には達していない。

 PSDBの長年の宿敵でもある議員数2位の労働者党(PT)は野党にまわるが、彼らに加え、「古い政治」を嫌うPSLやノーヴォといった政党に反対に回られると、ドリア知事の議会での立場も苦戦しそうだ。