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《ブラジル》5年前の少年薬殺事件に判決=注目集まる中、被告4人へ有罪

判決を聞く被告と弁護士(1列目にエデウヴァニア被告、2列目にその兄弟、3列目に父親と継母、15日付G1サイトの記事の一部)

判決を聞く被告と弁護士(1列目にエデウヴァニア被告、2列目にその兄弟、3列目に父親と継母、15日付G1サイトの記事の一部)

高速道脇に立つ、「ベルナルド君、彼らは君を黙らせた。だが今、我々が君の声を代弁する。正義を!」と書かれた看板(15日付G1サイトの記事の一部)

高速道脇に立つ、「ベルナルド君、彼らは君を黙らせた。だが今、我々が君の声を代弁する。正義を!」と書かれた看板(15日付G1サイトの記事の一部)

 リオ・グランデ・ド・スル州北西部のトレス・ペッソーアス市で15日、2014年4月に起きたベルナルド・ボウドリニ君殺害事件の陪審員裁判が結審し、4人の被告全員に有罪判決が出たと15、16日付現地紙、サイトが報じた。

 ベルナルド君は14年4月4日に、継母のグラシエレ・ウグリニ被告の車でフレデリコ・ウエストファレン市まで連れ出された。そこで、父で医師のレアンドロ・ボウドリニ被告が処方した薬を注射され、過剰摂取で死亡。グラシエレ被告とその友人のエデウヴァニア・ウィルゴノヴィクス被告は、事前に用意された穴に遺体を埋めたが、腐乱を進めるため、遺体にソーダも撒いている。

 ベルナルド君の父親が失踪届を出したのは数日後で、遺体が発見されたのは14日夜。父親と継母、エデウヴァニア被告は同日、逮捕された。

 検察によると、遺体を埋めた穴はエデウヴァニア被告の兄弟のエヴァンドロ被告が用意したもので、同被告は遺体埋葬後の掃除も行ったという。同被告は5月10日に逮捕された。

 この事件は、2010年に父親の診療所で自殺したとされるベルナルド君の母親のオジライネ氏の遺産を分けるのを嫌った父親と継母が計画し、処方箋を偽造。継母は車で移動する途中で友人と合流し、同君に致死量の薬を投与し、死に至らしめたとされている。

 父親は、「息子を殺す父親がどこにいる」として容疑を否認。継母は、気づいた時にはベルナルド君の脈がなく、調べたら錠剤の数が減っていたとして事故だと主張したが、エデウヴァニア被告は継母が車の中で錠剤を渡したと証言した。

 エデウヴァニア被告は兄弟には罪はないとも主張したが、陪審裁を担当したスシレネ・ウェルレ判事は4人全員を断罪。具体的には、グラシエレ被告には殺人と死体遺棄で34年7カ月、レアンドロ被告には殺人と死体遺棄、文書偽造で33年8カ月、エデウヴァニア被告には殺人と死体遺棄で23年、エヴァンドロ被告にも殺人と死体遺棄で9年6カ月の実刑判決が下った。

 この裁判は全国の関心を呼び、他州在住者も傍聴席に入った他、裁判を中継した裁判所の向かいのパン屋の客が急増。裁判所のサイトへのアクセスは80万回を超えた。