ホーム | ブラジル国内ニュース | (サンパウロ州議会)カウエ氏を議長に再選 PTと組みジャナイーナ下す

(サンパウロ州議会)カウエ氏を議長に再選 PTと組みジャナイーナ下す

 15日、この日からはじまったサンパウロ州議会で議長選が行われ、ジョアン・ドリアサンパウロ州知事の民主社会党(PSDB)所属のカウエ・マクリス氏が、政敵・労働者党(PT)まで味方に巻き込む形で、対抗のジャナイーナ・パスコアル氏(社会自由党・PSL)に圧勝した。16日付現地紙が報じている。

 カウエ氏は21政党を味方につけ、70票を獲得。昨年の選挙で史上最多得票を記録したジャナイーナ氏の16票や、NOVOや自由社会党(PSOL)からの候補(各4票)に大差をつけて勝利した。

 ジャナイーナ氏のPSLは議会最大の15人を擁するが、それ以外の投票が1票しか入らなかったことになる。

 カウエ氏はこの日の投票前、PSLを「ネットを使って私を追い落とそうとした。これまでの議長選でも最低で汚い選挙キャンペーン」と徹底批判。「今のサンパウロ州にラディカリズム(急進主義)など必要ない」と語った。

 また、PSLの議員たちは投票の際、長年敵対関係にあるPSDBとPTが組んだことを批判したが、ジョゼ・アメリコ議員(PT)は「あなたが象徴するファシズムに対抗し、民主主義を守るためだ」と反論した。