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《ブラジル》(カイシャ2裁判)リンドベルクに最初の恩恵 14日の最高裁での判断後

 14日の最高裁で下った、「選挙時のカイシャ2(二重帳簿)の裁判は、ラヴァ・ジャット作戦のような汚職計画に伴う場合でも選挙裁判所で」という判決の最初の恩恵を、元上院議員のリンドベルク・ファリアス氏(労働者党・PT)が受けることになったと、20日付エスタード紙が報じている。

 リンドベルク氏は上議就任後、リオ州ノヴァ・イグアスーの市長だった2008年と10年に450万レアルの収賄行為を行った容疑で起訴されたが、昨年8月に最高裁のエジソン・ファキン判事が連邦地裁にこの案件を回していた。この件はオデブレヒト社の関係者の証言で浮上した収賄疑惑として扱われていた。

 だが14日の決定を受け、19日に最高裁第2小法廷で再度、審理が行われた。そこではファキン判事をはじめ、ジウマール・メンデス、リカルド・レヴァンドウスキー、セウソ・デ・メロ判事が選挙裁に回すことで一致した。

 途中で、メンデス、レヴァンドウスキー両判事から、「検察官に60日間の期間をおいてこの裁判を継続するか否かを決めさせては」との提案が行われたが、ファキン、セウソ両判事が反対。さらにカルメン・ルシア判事が欠席していたため、この提案の結果は出ず、リンドベルク氏の件は選挙裁判所に回されることになった。