サンパウロ州メトロポリタン交通局のアレッシャンドレ・バウディ局長が26日、4月10日にサンパウロ市の地下鉄5号線(リラス)カンポ・ベロ駅が開業し、同線は全面開通となると発表したと27日付現地紙が報じた。
同局長によると、カンポ・ベロ駅開業により、地下鉄5号線の利用者は1日平均で2万2千人増えると見られている。
カンポ・ベロ駅は、17年9月開業のブルックリン駅と、18年3月開業のエウカリプトス駅の間に位置している。同駅の開業は2016年の予定だったが、工事開始に伴う土地の接収などに手間取り、工期が大幅に遅れた。
バウディ局長は、「ブラジルでの工事は様々な障壁がつきものだが、工期の遅れを取り戻すべく、障壁を乗り越える努力を重ねている」と語った。5号線の工事もご他聞に漏れずで、カンポ・ベロ駅の場合は、昨年7月に同年12月に開業と修正された後、更に3カ月余り遅れての開業となる。
5号線の駅は、供給業者の問題により、プラットホームの自動扉が設置されていない駅が多い。地下鉄公社によると、来年末までには設置されるが、ブルックリンとサンタクルスの2駅に関しては、今月中に設置を完了するという。
地下鉄5号線は将来、17号線(モノレール)とも接続する予定だが、17号線の建設は、先週の契約解約によって更に遅れる見込みだ。
サンパウロ市中央部と同市北部のブラジランジアを結ぶ地下鉄6号線(ラランジャ)も、18年12月に建設事業の契約が解約されており、完成のめどが立っていない。