27日、問題続きの教育相リカルド・ヴェレス・ロドリゲス氏が下院の委員会に参加した。2月には、「学校での国歌斉唱の録画提出」を要求する手紙を全国に送り、大不評。3月には、ボルソナロ大統領の極右思想の師匠オラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏との確執から教育省内の人事更迭を繰り返していた。同教育相に対して不信感を抱く下議は少なくなく、厳しい意見が次々と浴びせられたため、この日のうちに、一時的ではあるが、同教育相更迭説が流れたほどだ。だが、同氏更迭は、大統領とヴェレス氏本人によって否定された。だが、ボルソナロ大統領は「イスラエルへの外遊が終わったら話をする」との意味深発言も。どうなるか。
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このヴェレス教育相に対し、もっとも厳しい質問を浴びせて注目を浴びたのはタバタ・アマラル下議(民主労働党・PDT)。サンパウロ市出身の弱冠25歳の1年生議員だが、「あなたは教育における問題点をパワーポイントで示すことさえできない。質問に応える以前に重要なデータさえ把握できていない」と堂々と批判した。貧しい家庭から米国の名門ハーヴァード大学を卒業した才媛に対する将来への期待は、この日でさらに高まった。
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26、27日のサンパウロ州選手権の決勝トーナメント準々決勝第2試合の結果、準決勝に進出したのはやはり、サンパウロ州4強だった。うち、コリンチャンスはフェロヴィアリア相手に大苦戦し、2試合引き分けからのPK戦での勝ち上がりだった。準決勝の組み合わせは30日がサンパウロ対パルメイラス、31日がコリンチャンス対サントスだ。