全国の市警は28日、小児性愛犯罪者の全国一斉摘発を行い、137人を逮捕した。29日付現地紙が報じている。
法務治安省が統括する一斉摘発は、今回で4回目だ。過去の作戦では、405人を逮捕した。
作戦は全国(26州と連邦直轄区)で行われ、1500人の警察官が動員された。サンパウロ州では最多の63人が逮捕された。
摘発は、違法サイトへのアクセスなどから容疑者を割り出して行われている。今回は、266件の家宅捜索・押収令状が出された。
だが、作戦実行時に問題も発生した。それは、サンパウロ総合大学(USP)の学生逮捕を巡るものだ。この学生は、人文哲学文学科で授業を受けている最中に逮捕された。そのため、USP側は、「授業中に20人からの重装備の警官がいきなり入ってきた。人文哲学科のイメージや大学の自治にも関わる問題だ。重大犯罪の取り締まりとはいえ、高等教育機関への攻撃ともいえる行為は認めがたい」として、市警の態度を批判した。