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《ブラジル北部ロンドニア州》ダム2基の決壊事故が発生=死傷者はゼロも、孤立者多数

 ブラジル北部ロンドニア州マシャジーニョ・ドエステ市で3月29日、二つのダムが決壊した。事故による死者や怪我人は出ていないが、100世帯近くが避難を余儀なくされたと、3月29日~4月1日の現地各紙・サイトが報じた。

 ロンドニア州政府の環境開発局が発表した情報によると、3月28日にマシャジーニョ・ドエステ市のオリエンテ・ノーヴォ地区を襲った豪雨が、堤防決壊に繋がったと見られる。

 同局によると、流れ出た水には重金属類は含まれておらず、環境汚染を起こす可能性は低い。また、ダムの管理責任会社メタルミグは、管理手法は適切で、事故の責任はないとしている。

 ロンドニア州政府の職員と、国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)の職員たちで構成されるタスクチームは、現地で被害状況の分析を行っている。

 ロンドニア州検察も、事故原因究明のための調査を開始した。この調査には、事故発生の責任の所在を突き止める目的もある。事故は地元の動植物の生態系にも影響を及ぼしたと、検察は発表している。

 地元の環境警察を指揮するワシントン・フランシスコ氏によると、ダムから流れ出た水が市内7本の橋を破壊したため、およそ350人が孤立状態に置かれたという。

 事故から3日目となる4月1日は、食料などを入手しようと、貧弱な板の橋を渡ったり、足が水に浸かったりしながら、落ちた橋の反対側に向かう人々の姿が見られた。