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《サンパウロ州グアラレマ市》銀行2カ所で強盗が発生==犯人11人死亡、10人超が逃走

 サンパウロ大都市圏グアラレマ市で4日未明、市内2カ所の銀行襲撃を企図した犯罪集団と警察の間で銃撃戦が発生、11人が死亡(4日午後2時時点)したと、同日付現地ニュースサイトが報じた。

 事件が起こったのは午前4時頃で、武装した犯罪集団は5台の防弾車に乗り込み、同市内セントロのブラジル銀行とサンタンデール銀行を襲撃した。襲われた二つの銀行は300メートルと離れておらず、ブラジル銀行は警察署の隣だった。

 軍警によると、犯罪集団は少なくとも25人以上いた。命を落とした11人の他に1人が捕まったが、残りの容疑者らは逃走。4日昼時点も追跡は続いていた。死んだ11人の内、7人は近隣の市に向かう街道での銃撃戦で死亡、残る4人も逃走中に射殺された。

 被害にあった銀行は各々、「強盗未遂」(サンタンデール)、「破壊行為にあった」(ブラジル銀行)との声明を発表。建物の被害状況を調べている。

 犯人たちは自動支払機の爆破を試みたが、実際に金が盗まれたかどうかは、4日昼時点では発表されていない。

 強盗の1人は、逃走中に農園に逃げ込み、一家を人質にとったが、警察に射殺された。怪我人は出なかった。

 警察はライフル10丁、ピストル4丁、リボルバー2丁、ショットガン2丁、防弾チョッキ、8個の爆発物と発火装置を押収した。

 ジョアン・ドリア同州知事は事件後、警察を賞賛し、「警察は犯罪に正しく対応し、10人以上を墓場送りにした」とのコメントを出した。

 警察は9カ月前から犯罪集団の動きを監視しており、4日に襲撃との事前情報も得ていたため、警戒体制を強化して賊を迎え撃ち、被害を最小限に食い止めた。