【既報関連】4日未明にサンパウロ大都市圏グアラレマ市で発生した銀行強盗未遂事件では、容疑者11人が死亡し、10人以上が逃亡した。逃亡者の捜索は翌5日も続き、昼過ぎまでに強盗関与容疑者4人、逃亡幇助容疑者2人の計6人が逮捕されたと、5日付伯字各紙・サイトが報じた。
5日に捕まったのは、強盗関与容疑の男性1人と、森に逃げ込んだ容疑者を助けようとしていた2人の女性だった。
サンパウロ州軍警のアルヴァロ・カミロ大佐は、銀行の自動支払機を破壊し、金を奪おうとした集団は合計20~25人との見解を前日より継続した。
4日午前3時頃に銀行支店で爆発が起きた時、警戒に当たっていた警察は現場に急行した。サンパウロ州保安局によると、追跡と銃撃戦は市内5カ所で発生。作戦には特殊戦術行動グループ(GATE)と巡回機動隊(ROTA)、特別作戦コマンド(COE)らの精鋭が参加した。
警察は、強盗集団は金を奪う事に失敗したとも発表。今回犯行に及んだグループは、少なくとも9カ月以上前からソロカバ地方の組織犯罪対策特別班がマークしていた。
事件の捜査はサンパウロ州市警の組織犯罪捜査課(Deic)が行う。アダウベルト・バルボーザ警部は、「強盗を試みた20数人のグループの背後に、より大きな組織が存在する事に疑いの余地はない」と語っている。