ブラジルに在住する早稲田大学OBによるブラジル稲門会(天野一郎会長)の定期総会が今月5日に宮城県人会館で開催された。約40人が出席し、同窓の集いを楽しんだ。
天野会長による開会の辞では、伝統のゴルフ、野球、テニスの早慶戦の結果発表が行われた。昨年に引き続き2勝1引き分けで早大が勝利し「今年は全て勝ちましょう!」と激励した。
また昨年に早大野球部の来伯試合が行われたことや、母校の学報に同稲門会が記載されたこと等を紹介した。
昨年と今年に亡くなった伊東徳治さんと益岡豊さんに1分間の黙祷が捧げられ、同窓の故人を偲んだ。出席した益岡夫人からは、昨月31日に四十九日法要が滞りなく営まれたと報告された。
続いて相田祐弘名誉会長により乾杯の音頭が取られ、和やかな食事会となった。
足立操幹事長から2018年の会計報告、各部から18年の活動報告が行われた後、新しい会員の5人が挨拶。その後はミニコンサートや村信政幸さんによる泥鰌掬いなどが披露され、会場を盛り上げた。
最後は早大恒例の応援歌「紺碧の空」と校歌を斉唱。北原健二さんがリードし、出席者一同は拳を突き上げて力強く歌った。
会場には、早稲田大学大学院に3年間通った二世の桜井仁さん(83)も出席していた。マリリア出身の桜井さんは、ブラジルの大学を卒業後の64年に訪日。日本語が話せるため、大学と留学生の橋渡し役を務めた。卒業後はブラジルに戻り、会計事務所を開業した。
「ここで毎年皆と一緒に過ごすのを楽しみにしています」と桜井さんは微笑み、「早慶戦や旅行など、思い出はたくさん。宝物です」と語った。
近藤祥弘さん(43、愛知)は、01年法学部卒。ブラジル在住9年目で、愛知県人会の役員を務めている。稲門会の総会には何度も参加しており、「稲門会は、母校の共通の思い出があるので盛り上がる。応援歌も久しぶりに歌った」と顔を綻ばせた。