【既報関連】昨年12月に民事再生手続き申請を行い、3月にはAzul航空への身売り合意が成立したアヴィアンカ・ブラジル(以下「アヴィアンカ」)の運航予定便のキャンセルが相次いでいると、15、16日付ブラジル国内各紙・サイトが報じている。
アヴィアンカは、身売り合意成立後も、整理手続きが完了するまでの予定で運航を続けていた。ただ、同社は自前の機体を持っておらず、レンタル機で運航しているが、レンタル料の支払い遅れのため、12日付で10機、15日付で12機の機体を差し押さえられ、予定便の完全運航が不可能となった。
アヴィアンカは12日に179便の運航キャンセルを発表したが、15日にも、復活祭休暇シーズンの17~20日に飛ぶはずだった150便の欠航を発表した。
アヴィアンカ便の利用客からは、欠航続出となる前から苦情が相次いでいた。4月に入ってから14日までに発生した苦情は662件(内43%が欠航関連)で、3月中に発生した苦情件数の8割以上に達した。
アヴィアンカの再建計画によると、同社は飛行機のリース元の各社に総計1億5千万ドル(5億8千万レ相当)の負債がある。また、その他の債権者たちにも総計27億レの債務を抱えている。同社が所有していた資産売却の競売は、5月7日に予定されている。
アヴィアンカは、搭乗予定便が欠航になった乗客には別便への振り替えや、払い戻しを行うと発表している。