今月初めに滞在先のパリで泌尿器系の感染症にかかり、5日間入院、9日にブラジルに帰国するも、そのままサンパウロ市内の病院に入院していた“サッカーの王様”こと、ペレ氏(78)が15日に退院した。
ペレ氏は帰国後に尿道結石がみつかり、13日に除去手術を受け、成功していた。
入院先のアルベルト・アインシュタイン病院の医師は、ペレの容態は良好で、治療にも投薬にも順調に反応していて、担当医師会議でも再発の懸念などは一切報告されなかったとしている。
パリ滞在中のペレは、時計メーカーのコマーシャルイベントに出席した際、フランス代表FWのキリアン・エンバペと対面し、「世界一になれる」と激励していた。ペレはまた、フランスを離れる前にネイマールの見舞いも受けた。
ペレはパリでのイベント出席後、米国に飛び、ハーバード大学で行われるイベントに、現ブラジル代表チッチ監督とともに出席する予定だった。だが、尿路感染の治療のために、米国でのイベントはキャンセルした。
高齢で手術も頻繁に受けているペレの健康状態はブラジルマスコミの注目の的で、アルベルト・アインシュタイン病院に入院している間も、各TV局のクルーが張り付きで情勢を伝えていた。
また、健康が心配され、回復した時のお決まりのジョーク、「またサッカーができるくらい良くなったよ」は今回も飛び出した。(15日付G1サイト、16日付エスタード紙などより)