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リベルダーデ=「仲間と一緒に住みませんか?」=初の日系高齢者向け分譲アパート

完成予想【提供写真】

完成予想【提供写真】

 小林建設と大空不動産が企画して、日系高齢者向けバリアフリーの分譲アパート建設を着工する予定が明らかになった。「バリアフリー」は段差などを極力なくした工法。場所はサンパウロ市グロリア街501番。この『すいせんビル』アパートは、建築家のケン・マベ氏が設計を担当。11階建てで、地階は商業用、1階に共用スペース、2~11階が住宅用。住宅階は各階にキチネッチが2戸、1寝室が4戸、2寝室が1戸の計70戸(地下に駐車場)。
 小林建設が約6年前からアパート新築の準備をすすめていたところへ、サンパウロ市在住の幕田正夫さんが「ぜひ日系の高齢者向け集合住宅を」と話をもちかけたことから、この高齢者向け集合住宅の建設計画は始まった。
 幕田さんは本紙3月12日付けぷらっさ欄でも『リベルダーデに日系高齢者向け集合住宅建設を』と投稿をしており、実現に向け模索していたという。
 6月末までに全70戸の70%、49戸以上の予約が入れば着工し、工期は着工から2年半の予定。ただし、6月末までに予約が49戸以上ない場合、普通のアパートとして建築することになる。予約の際に予約金として小切手を預かり、もし実現しない場合はキャンセルとなり、小切手をそのまま返却する。希望者には、新築アパートの予約金とすることも可能だ。
 もし実現した場合、1階の共用スペースには希望者に食事を提供する食堂やひなたぼっこなどができる憩いのスペース、コインランドリーの他、診療が出来る診療室やリハビリ室の出張医療も出来るよう、検討しているとのこと。営利目的ではないため、利用したい人が必要経費を分担するような形で運営をする計画だ。
 老人ホームや特養施設と違い、健康な日系高齢者向けにバリアフリーの専用分譲アパートが建築されるのはブラジル初ではないか。それも日本食材店が多くあり、県人会や文協などの日系団体が立地するリベルダーデは、日系人にはなにかと便利な場所。交通の便も良く、援協リベルダーデ医療センターも近くにある。一人暮らしの高齢者のみならず、おすすめの物件となるのは間違いない。
 先着順だが、予約の際には好きな種類の部屋を選び、階や部屋の場所も確保出来る。高齢者でなくても申し込みは可能。「老人ホームではなく、自宅でありながら仲間と楽しく過ごせる日系集合住宅をぜひ実現しましょう」と、考案者の幕田さん。幕田さんは既に居住予定だそう。
 問合せ、予約申し込みは幕田さん(11・99992・4943、Eメールmasaomakuta@gmail.comまたは大空不動産、小林優子さん(11・3277・8545/3274・6775)まで。早めのご予約を。