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《ブラジル》APEXの新長官は海軍出身?=軍とオラーヴォ派の対立続く

 連邦政府内の人事を巡り、内部分裂まで引き起こしていた外務省傘下の国家輸出振興庁(APEX)長官に、エルネスト・アラウージョ外相に近い筋ではなく、軍関係者が就くことになったと、24日付フォーリャ紙などが報じている。
 就任が有力視されているのは、海軍所属で、現在は国防省内情報テクノロジー部門で指揮をとっている、セルジオ・リカルド・セゴヴィア・バルボーザ氏だ。
 APEX長官は、今年に入り、アレッシャンドロ・カレイロ氏、マリオ・ヴィラウヴァ氏の2人が更迭されるという異例の事態が起きていた。それは2度とも、アラウージョ外相が指名した理事たちとの対立が原因で、渉外担当理事のレチシア・カテラーニ氏がアラウージョ氏に長官解任を求めていた。
 これらの理事は、アラウージョ氏同様、極右思想家のオラーヴォ・デ・カルヴァーリョ氏の弟子で、ヴィラウヴァ氏ら更迭は、軍関係者の敗北と見られていた。ヴィラウヴァ氏によれば、アラウージョ氏が長官に相談もなく定款を改定、長官の職務を二人の理事に振り分けたともいう。
 Apexは、経済省と外務省のどちらに属すべきかでももめた機関だ。パウロ・ゲデス経済相は一時、Apex抹消も口にしたが、大統領府報道官のオタヴィオ・レゴ・バロス氏は22日、同庁は引き続き外務省傘下に置くと発表していた。