ブラジル修養団連合会の桜井仁会長(83、二世)は、早稲田大学OBによる稲門会の総会で大切そうに上皇上皇后両陛下の写真を取り出し、「1メートル半程の距離で両陛下を見た」と嬉しそうに語った。
05年に財団法人修養団は創立100周年記念大会を東京都の明治神宮会館で開催した。両陛下がご臨席された同大会で、唯一ブラジルから選ばれたのが桜井会長だ。
「両陛下にお会いする前に挨拶の練習をした。ゆっくりとお辞儀するんだ」と当時を回顧する桜井さん。両陛下との距離は1m半くらいと近く、「胸が破裂しそうになった」と笑う。
会計事務所を営む桜井さんは、事務所に上皇上皇后両陛下の写真を大事に飾り、その存在を「神話みたいに神々しい」と語る。国民のために生きる天皇陛下は「神様のような方」で、「天皇陛下は世界中に認められた存在」と熱を込める。
ブラジルに生まれたが“日本人”を自負する桜井さんは「本当に尊敬できる方」としみじみ語った。