リオ市北部のマレー複合ファヴェーラ(スラム街)で6日、リオ市警による犯罪集団摘発作戦が行われ、構成員とみられる8人が死亡した。6、7日付現地各紙・サイトが報じた。
作戦は、“2N”こと、麻薬密売人のトマス・ゴメスの身柄確保を目的としていたが、身柄確保には至らなかった。2Nはサンゴンサロからマレーに逃げ込んだと見られていた。
住民らは、ヘリに乗った警察が学校の午前の部、午後の部入れ替え時間帯に空から銃を発射したことを糾弾している。
警察と犯罪集団との銃撃戦は、6日午前11頃から、同日午後2時頃まで続いた。同日夜までの段階では死者の名前は発表されていない。
6日の作戦は特別協力援助部隊(CORE)の主導で行われ、ビラ・ド・ジョアン、コンジュント・エスペランサ・エ・サルサ、メレンゲの三つのスラム街に人員が集中投入された。これらのスラムに住む住民は恐怖のひと時を過ごした。
インターネット上には地域住民が撮影したと思われる、制服姿の市立校生徒が、銃声の響く中を学校から走って出て行くビデオも掲載された。
「市警のヘリが学校近くを低空飛行し、銃を撃ち続けていた。子供たちが泣きながら逃げ惑う姿を見るのは辛かった」、「瓦造りの家の屋根が壊れるかと思った。住民のことを何も考えてない」と、住民たちは口々に語った。
警察は、「作戦実行にあたり、必要な全ての手続きは行われているし、関係機関全てにも連絡した」としている。