ブラジル沖縄県人会(上原定雄ミウトン氏)が主催する第12回沖縄フォーラム「ブラジル人気質と人種偏見」を19日(日)午後2時から7時まで、県人会本部で開催する。実行委員長は比嘉アナマリアさん。
今まで「沖縄文化の特質」「ウチナーグチを消滅させてはならない」など母県理解を深めるような様々なテーマを扱ってきた同フォーラム。今回は「ブラジル人気質」という居住国の本質に関わる問題を話し合う。
講演者はブラジル日本文化福祉協会の前会長・呉屋春美、ドキュメンタリー映画監督の奥原純マリオ、クリスチアン・プロエンサ、同県人会マウア支部のセツコ・オヤカワ・マガチ4氏で、それぞれ15分ぐらいずつ意見を述べ、続いて討論会になる予定。
中でも奥原さんは、戦中のサントス強制立退きに見られる人種差別的な側面について講演するという。またプロエンサさんは南麻州カンポ・グランデ市在住の非日系人だが、三線演奏者として知られている沖縄文化理解者。ブラジル人側からみた同問題の側面を語る。
その後は芸能アトラクションの時間になる。吉村尊雄三線胡弓(くちょう)研究所、琉球民謡保存会(二才達(ニセター))、青壮年会のカラオケ、レキオス芸能同好会エイサー太鼓などが披露される。
当日会場では、石川ソニアさんによる紅型展示会も行なわれる。
入場料はないが、「2キロ」の腐らない食糧、もしくは衛生用品を持ってくること。後で福祉団体に寄付される。
比嘉さんは「ぜひ皆さん聞きに来て下さい。一緒に考えましょう」と呼びかけた。