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日本民謡大会で高木さん優勝=本荘追分大会と二冠を達成

今大会で優勝した高木さん

今大会で優勝した高木さん

 ブラジル日本民謡協会(塩野彰会長)が主催する「第52回日本民謡ブラジル大会」が先月28日に、宮城県人会会館で行われた。遠くはパラナ州クリチバ市からも駆けつけ、サンパウロ州内外の約100人が歌声を競いあった。代表者決定戦では、「最上川船唄」を歌ったサンパウロ州ピラシカーバ市の高木茂樹エヴェルソンさん(41、三世)が32代目の優勝を飾った。
 今大会の優勝者は、12月12日より東京都の品川区総合区民会館で開催される「令和元年度 民謡民舞全国大会」に出場する。また、高木さんは今年2月に行われた『第4回ブラジル本庄追分会』でも優勝。日本民謡の大会で、1年に2回ブラジル代表として出場権を手にする偉業を成し遂げた。
 高木さんは、幼い頃からカラオケ大会に出場しており、特に日本の伝統的な歌が好きだった。大学時代に民謡講師の海藤司さんと出会い、日本民謡を学ぶ楽しさに目覚めた。普段はカトリック教会で神父を務め、聖歌隊にも参加している。
 「他に上手な人がいたから、まさか自分が優勝すると思わなかった」と高木さんは驚く。また、「優勝はとても嬉しいけど、ブラジル代表なのは緊張する。間違えないように練習しておかなくては」と気を引き締める。

来社した塩野会長と高木さん

来社した塩野会長と高木さん

 塩野会長は「今年は州外や郊外からの参加者も多く、賑やかで応援も凄かった」と振り返り、「高木さんは声が良くて声量がある。ぜひ日本で良い成績を残してもらいたい」と述べた。
 各部優勝者は次の通り(敬称略)。壽年A=丸山正子、同B=有熊茂、高年A=石井美子、同B=小林恵子、青壮年A=土井健二、同B=寺本エリ、少年少女A=田尻カミラ、同B=塚田はるみ、少年少女グランプリ保持者=塚田あけみ、少年少女の部グランプリ賞=塚田はるみ、優勝者A=田中キヨ、同B=小泉政雄、同C=迫谷芳江、同D=高木茂樹エヴェルソン、日本全国大会出場者戦=佐藤吉治、ブラジル支部代表者決定戦=高木茂樹エヴェルソン