12日のラジオ番組でボルソナロ大統領から将来的な最高裁判事の座を約束されたセルジオ・モロ法相は13日、「法相就任時にそのような話は出ていない」「今はまだ最高裁判事を受けるような状況にない」とし、大統領の発言を否定した。モロ氏は現在、議会に提案した犯罪防止法の承認を得ようとしている段階で、「少なくともその形がつくまでは」ということだろう。モロ氏の場合は、大統領選一次投票前に労働者党に不利になるアントニオ・パロッシ氏の報奨付供述を公表するなど、ラヴァ・ジャットでの中立性が疑われる中での法相就任でもあったため、迂闊に事は運べないか。
◎
昨年9月末に地下鉄5号線がサンタクルス駅で地下鉄1号線に連結された上、シャッカラ・クラビン駅でも地下鉄2号線と連結されたことにより、サンパウロ市南部の住人の交通が随分楽になり、地下鉄の利用者が増えている。その一方、5号線が延長される前まではこれらの地域を結んでいたバス路線が顧客を失っている。全市のバス路線の顧客はこの1~2月に昨年同期比で平均3・6%減ったが、5号線上のバスターミナル、サントアマーロから1号線のサンタクルス駅に向かうバスの顧客は57%も減ったとか。ある程度のバス路線再編はやむなしと言ったところか。
◎
13日朝、サンパウロ市東部サンミゲル・パウリスタのブラデスコ銀行で、74歳の男性が警備員に腹部を撃たれて重体に陥る事件が起きた。バイパスのせいで回転扉を抜けられずにイラついた男性が、入行後すぐ、警備員に詰め寄り、顔を殴ったために、身を守ろうとした警備員が発砲したという。この行為は銃利用規定違反で、警備員は殺人未遂で現行犯逮捕された。