15日朝、南マット・グロッソ州カンポ・グランデで小型飛行機が墜落し、操縦していた医師とその妻が死亡した。死亡したのは産科医のペドロ・ドス・サントス氏と妻のスザナ氏で、同市東部のサンタマリア空港から離陸したものの、濃霧のために視界がかなり悪く、低空で2回旋回を繰り返した後、空港近くの森林地帯に墜落、炎上した。墜落地点は非常にアクセスが難しく、消防隊もなかなか到着できなかったという。同医師はパンタナルに農園を三つ所有しており、その一つに向かおうとした矢先の出来事だったという。
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15日午前、リオ州南部のヴォウタ・レドンダ市にあるナシオナル製鉄(CSN)の工場で爆発が起きた。幸い、火災は発生しなかったが、爆発で生じた高温の黒煙を吸いこんだ従業員30人が病院に運ばれ、手当てを受けた。いずれの従業員も大事には至らず、午後3時前には病院を後にしている。CSNによると、爆発は銑鉄を鋼鉄に加工する部門で、鉄以外の成分を取り除く際に生じた高温の溶解スラグが水分と接触したために起きたという。大惨事に至らなかったことが、せめてもの救いだ。
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ブラジル全国で、連邦大学の支出を3割削減することに対するすさまじい抗議運動が起きた15日、連邦検察庁が、銃携行に関する大統領令の差し止めを請求しはじめているとの報道が流れた。昨日付でも報じた長男フラヴィオ氏への捜査も加わり、ボルソナロ大統領は逆境に置かれた状態だ。先週、「来週は津波が起こる」と予言していた大統領だが、これだけで済むか。