13日夜、サッカーの南米一を決めるリベルタドーレス杯決勝トーナメントの抽選会が行われ、グループリーグを勝ち抜いた16チームの対戦相手が決まった。
トーナメントの山を2つに分け、それぞれ組みあわせを紹介していく。
クルゼイロ(ブラジル)対リーヴェルプレイト(アルゼンチン)、セーロ・ポルテーニョ(パラグアイ)対サンロレンソ(アルゼンチン)、オリンピア(パラグアイ)対LDUキト(エクアドル)、ボカ・ジュニオルス対アトレチコ・パラナエンセ(ブラジル)
このグループでは、昨年の決勝戦で対面した、リーヴェルプレイトとボカ・ジュニオルスという、アルゼンチンでは国内最大のライバルチーム同士による対戦が準決勝で実現する可能性が高い。両チーム共に、アルゼンチン、コロンビア、ウルグアイなど強豪国の代表に選手を送りこむことも少なくなく、ここでも有利な戦いが予想されている。
その両チームとベスト16で戦うのはクルゼイロとアトレチコ・パラナエンセのブラジル勢。クルゼイロは14年W杯でセレソンのレギュラーを務めたセンターフォワードのフレッジや、コパアメリカでの代表召集が期待されるセンターバックのデデーなど、攻守で安定したベテランの活躍が見られる。一方、パラナエンセは選手の知名度こそ低いが、グループリーグではボカを3―0と圧倒しており、再度の番狂わせも期待できる。
決勝トーナメントのもう一つの山は、パルメイラス(ブラジル)対ゴドイ・クルス(アルゼンチン)、リベルタ(パラグアイ)対グレミオ(ブラジル)、フラメンゴ(ブラジル)対エメレック(エクアドル)、インテルナシオナル(ブラジル)対ナシオナル(ウルグアイ)。
このブロックは、ベスト16の4試合にブラジルのチームが一つずつ入るなど、ブラジルチームに有利な島だ。
中でも注目はパルメイラスだ。グループリーグでの成績は5勝1敗で、13得点にわずか1失点は、今回の16チームにおいてダントツの成績となっている。
パルメイラスは国内クラブ随一の資金を投じて豊富な戦力を確保。監督は02年W杯優勝監督のフェリポン氏が務めており、大きな穴がない。
そのパルメイラスが準々決勝で当たるのは、一昨年優勝のグレミオか。当時のメンバーで攻撃の軸のエーヴェルトンやルアン、守備の要のジェロメルやアルゼンチンからの助っ人カンネマンは現在も健在だ。
また、パルメイラスに負けじと、昨年末から大型補強を行ったフラメンゴも見逃せない。ゲームメーカーに前クルゼイロで昨年のW杯ウルグアイ代表のアラスカエタ、ストライカーに昨年サントスで全国選手権の得点王に輝いたガビゴル、ウイングに13、14年のクルゼイロ全国選手権2連覇の立役者エーヴェルトン・リベイロ、センターバックにもチッチ監督にセレソン召集されることも多い前サンパウロのロドリゴ・カイオと、タレント揃いだ。
決勝トーナメントの開始は7月23日(火)。コパアメリカが閉幕した2週間後に行われる。
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