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《ブラジル》北部、北東部で相次ぐ殺戮事件=計17人死亡、犯人らは逃亡

 ブラジル北部パラー州ベレンと、北東部バイーア州サルバドール近郊で、大量殺戮事件が発生。ベレンでは11人、サルバドール近郊では6人が亡くなったと、19、20日付現地紙・サイトが報じた。
 ベレンで殺されたのは男性6人、女性5人だ。19日午後4時ごろ、被害者たちが市内グアマー地区のバーにいたところ、少なくとも7人以上いたと見られる覆面の犯人たちが、車1台とバイク3台に分乗して現場に現れ、発砲した。現場は薬物常用者が頻繁に集まり、密売の場所としても使われていたという。
 亡くなった11人の他に、もう1人、男性が撃たれたが、この男性は命を取り留め、警察の保護下に置かれている。犯人は1人も捕まっておらず、警察は容疑者や動機に繋がる手がかりをまだ得られていない。
 バイーア州での大量殺戮事件は、18日夜、サルバドール大都市圏のラウロ・デ・フレイタス市で発生した。
 地元警察によると、白い乗用車に乗った4人の男たちが同市のサント・アントニオ通りで15歳の少年に発砲。男たちはその後、5キロ離れたボカ・ダ・マタ街に移動、家の外にたむろしていた3人に発砲した。男たちはさらに2人にも発砲した。亡くなった6人の内、2人は未成年で、3人は同じ家族だった。
 事件は同地区の縄張り争いをしていた犯罪組織間の抗争に関係があると警察は見ているが、ここでも犯人はまだ捕まっていない。