【既報関連】11日にサンパウロ大都市圏サントアンドレで路上生活者を殺害した容疑者は、銃収集を趣味とする企業家で、前歴もあったことが判明した。22日付現地紙が報じている。
この事件は、路上生活者のセバスチアン・ロペス・ドス・サントスさん(40)が殺害された直後に、防犯カメラの映像がテレビのニュースに流れて話題になっていた。
市警は21日に、ベンツから降りて銃弾5発を浴びせた犯人はマルセロ・ペレイラ・デ・アギアル(36)であると断定し、指名手配した。
アギアル容疑者はピザ店を経営しているが、銃の収集家としても知られている。今年3月には不法所持の銃を持ってバールに入り、連邦警察官と偽って一部の客の身体検査をやろうとして逮捕された。家宅捜索で押収された12口径と22口径の長身の銃は合法取得物件と見られるが、書類は見つかっていない。
同容疑者は現在、逃走中だ。市警は、サントスさんと同容疑者が過去にいがみ合っていたとの証言を得ており、感情や利害のもつれに伴う殺害の可能性があるとみて調べている。
この事件は、ボルソナロ大統領が銃収集家らにも銃携行を認める大統領令を出した直後に起きており、注目されている。